まずは、私の簡単な履歴から、
東京農業大学第三高等学校 卒業 → 日本大学芸術学部演劇学科演出家コース 卒業 → エルカミノカレッジ(米国)卒業 → 東京のノンバンク系の会社 → 大阪の小さな商社
今、不動産の仕事をしていますが、元々まったく不動産とは関係のない仕事をしておりました (^_^;) その後、縁あって鹿児島に来てからは、ずうっと不動産業に携わらさせて頂いております。子どもの頃は遠く埼玉の地で育ちました。
そんな私なので、もちろん鹿児島には同級生のような友達もいませんが、以前、わたしの子どもの通っていた幼稚園のパパ友達の中に、偶然、わたしの地元の埼玉県富士見市出身の方がいたことがありました。年は上の方でしたので、同級生ではありませんでしたが、その時は、地元が一緒だというだけで、何かとても嬉しかったのを覚えています。運命のようなものさえ感じそうになりましたが、残念ながら、その方は転勤族の方でしたので、あっという間に他県に引っ越して行ってしまいました。その時は、何か少し鹿児島に来て始めてホッと出来た瞬間と申しますか、何かとても安心した気が致しました。地元が一緒と言うだけでこんなに嬉しいなんて、不思議だなと思ったことをよく覚えております。
鹿児島に来た平成26年は宅建士の資格を未だ持っていなかったので、初年度は、資格を取るために勉強しました。宅建士の資格勉強は、まず始めに法律用語に慣れることが重要です。何せこの法律用語に慣れないとテキストを読んでもその内容がなかなか頭に入ってこないんですからどうしようもありません。
その為、私は始めの内は取りあえずその法律用語に慣れるまで、唯ひたすらテキストを読むことを日課にしていました。はじめは唯々苦痛でしたが、頑張って読み続けたお陰で、徐々に法律用語にも慣れてきて、少しずつテキストの内容が頭に入ってくるようになっていったのを今でもよく覚えております。
その後は、テキストを読んで過去問集を3回解けばテストに受かると聞いたので、頑張ってテストまでに過去問題集を5回(資格を取らないと仕事が出来ないということもあったので、少し多めに)解きました。
「信じるものは救われる!」その後、試験に受かったときは、そう思ったものでした。
もしこれから宅建士の資格を受けようと思っている方がいらっしゃったら、テキスト+過去問題集3~5回!参考になさって下さい。
さて、初年度に運良く宅建士の資格試験に受かることが出来た私は、2年目から正式に宅建士として働き始めることが出来ました。不動産の売買仲介をメインに仕事をし、当時は宅地造成が出来る土地も未だ残っていたので、余り大きいものはしていませんが、合計で約50区画くらいの宅地造成に関わらせていただきました。しかし、その後は、鹿児島市の規制により宅地造成ができるところが激減した為、6年ほど前から不動産の売買仲介に力をいれて頑張っております。
皆さんからすると不動産はそんなに代わり映えのない似たようなものばかりのように思われるかもしれませんが、実は、不動産は全て一品もので、同じものは唯の一つとしてなく、不動産調査は、毎回、新鮮な驚きで溢れております。
新しく宅地造成されたところはそんなことは無いかもしれませんが、古い造成地・団地は今では考えられない造りをしていることが多々あります。そして、その問題を解決する為には骨を折る作業が欠かせません。例えば、他所のお家の水道管・下水道管・ガス管が我が家の土地の下に配管されていたり、家が建っていたのに再建築しようとしたら、建築基準法上、建築出来ない土地だったり、それは道路の問題であったり、擁壁やブロック塀の問題であったり、その原因は様々なので、見逃さないように調べ上げるのは大変です。
また、時代が変わり、人々の考え方が変わったことが原因で問題になっていることもその中には沢山あるように思います。昔は、共有が当たり前で、多くのところで皆で仲良くブロック塀を土地と土地の境界線の真ん中に積むということが当たり前のように行なわれていた地域がありますが、今は、そのブロックを積んだご両親やお祖父ちゃんお祖母ちゃんはお亡くなりになり、ブロックが老朽化して撤去や補修の必要が出てきた今の時代の子ども又は孫たちは、そのブロックが誰のものなのか?老朽化して危ないから撤去したいが、その撤去費用は誰が払うのか?または、誰が費用を払ってそのブロックを補修するのか?いや、そんなことよりも、そもそも隣の家は現在空き家になっており、誰も住んでないし、その家の現在の所有者の連絡先を知っている人もいないので、話し合いすらできない困った。などなど、ブロック塀一つとっても様々な困り事が起こります。
その一つ一つをチェックし、問題が無いことを確認し、そしてもし問題があれば、一つ一つ解決していく、または問題にならないように浄化させていく作業(問題が解決できない類いのものである場合、当事者同士でその問題を話し合い、その問題をお互いに理解し合い、更にその問題を問題として受け入れる)が不動産業者には求められます。非常に神経を使う仕事ですが、与えられた問題を解くだけのような退屈さはなく、自分で問題を掘り起こして、そして、その問題(難問)を解いていくようなスリルとチャレンジングに満ちた仕事です。
その為、面倒くさがり屋さんには向いていないところがあるかもしれません。
不動産業界は、まだまだ旧態依然なところも多々ある為、たまに、カスタマーファーストやコンプライアンスに欠ける仕事ぶりを見かけることもあります。不動産業は大きなお金が動く業界ですので、他の業界よりも「公平性」「誠実さ」「正直さ」が何よりも大事になってきますが、仕事を成立させるために、それが脇へ追いやられていることもあるようです。
わたしは、不動産業で仕事をするにあたり大事なことは、何かを判断する際、「自分の親兄弟姉妹・家族だったらどうする?そんなことする?」と常に自問しながら仕事をすることだと思っています。沢山の選択肢の中でどれを選ぶかは仕事をする上でとても大事なことです。その判断基準をどこに置くかは仕事の出来に直結する大切なことだと思います。その判断基準を自身の家族に置いていれば、間違いないという信念のもと、仕事を頑張っております。
先ほども似たようなことを書いたので、繰り返しになるかもしれませんが、不動産は全て一品もので、全く同じものは唯の一つもありません。その為、その一品ものの不動産を売買するためには、その都度、その不動産の持っている問題点を洗い出し、それを一つ一つ解決していく作業が必要になります。そこに権利関係、法律関係、そして人間関係が関わってくることにより、その解決策はとても複雑なものになりがちです。そんな不動産を扱うためには、真面目に一生懸命頑張っているだけではダメで、それなりの専門的な知識がどうしても必要になってきます。その為、お客様に迷惑や嫌な思いをさせないために、令和2年に宅建士の次に取得した方が良いと先輩方に勧められた不動産コンサルティングマスターという資格を取り、令和3年にはその専門資格である「不動産エバリュエーション専門士(土地活用の専門士)」の資格、そして令和4年にはもう一つの専門資格である「相続対策専門士」の資格を取得しました。より多くのお客様のご相談に乗れるよう、日々勉強に明け暮れております。ただし、不動産業務は、実務が非常に大事な仕事になりますので、これからも一つ一つの仕事を気を引き締めて、その業務に当たっていきたいと考えております。
私生活では、我が家は人間5人+犬1匹の6人家族で、わたしはその中で犬の散歩係を受け持っております。その我が家の愛犬は大型犬の黒のラブラドール(メス)です。盲導犬をイメージされる方も多いと思いますが、残念ながら、我が家の愛犬は盲導犬のイメージとはほど遠く、しつけを受けていないわんぱくガールで、更に力が異常に強いため、私しか散歩に行けず、雨の日以外は、朝晩2回(計2時間)毎日一人で犬の散歩を頑張っています。もちろん、時間があるときは嫁も子ども達も一緒に散歩に付いてきてくれるので、楽しい日もあるのですが、毎日朝晩2回なので、恐らく年365回以上散歩に出ているせいだと思うのですが、たまに散歩に行きたくない日もあり、1日くらいの雨でしたら(2日以上続く雨は困りますが)、雨が降っていることを嬉しく感じる時もあります。ついつい大変さばかりをアピールして愚痴ってしまいましたが、我が家では悉く皆そんな黒ラブさんに毎日癒やされております。皆が癒やしを求めて抱きついてくるので、犬は犬で苦労しているのかもしれません。